理事長所信

第64代理事長 中出 靖彦
『 いちばん 』

 


私は生かされ、生きています。

私は
他を知り、自を想います。
過去を知り、今を想います。
世界を知り、留萌を想います。

【はじめに】

 昭和31年3月3日。「ニシン漁の衰退で疲弊したマチを我々青年が再興する」という高い志のもと、英知と勇気と情熱を持った26名の青年によって、我がマチ、留萌で青年会議所運動が始まりました。以後、63年間、先輩諸兄が現状に甘んじることになく、理想と向き合い続け、変革を繰り返す中で、今日の伝統ある留萌青年会議所があります。
 40歳までという限られた時を本当に正しく過ごしていますか。これから1人前の人間として、世のため、人のために尽す、その能力を十分に養い得ましたか。この時代を真に純潔に、伸び伸びと、希望にあふれ、歓喜に浸りつつ、理想への憧れを抱いて、邁進し続けていますか。今がいずれ過去になるならば、2019年という限られた時を未来に想いを馳せながら、今、留萌に住み暮らす私たち青年が時代を切り拓きましょう。

【いちばんの留萌青年会議所らしさを浸透させる】 ~想像と転換~

 

 63年の歴史を紡いできた留萌青年会議所。現在の土台は一朝一夕でできたものではなく、先輩諸兄が築き上げた上澄みの中で私たちは活動しています。現役会員が先人の長く深い尽力を想像しながら、留萌青年会議所らしい組織文化やその価値を再確認し、今の具体的な行動へと結び付けていくことが必要です。現役会員が組織文化を主体的に認識し、安直に流行や周囲に迎合することなく、今求められる行動様式に転換することが求められます。
 会員各自が組織への誇りと愛を育み、留萌青年会議所に相応しい行動基準を持ち、自らの意志と身体を使って活動を実践することで、組織全体で目指すべき理想像を共有し、会員一丸となって運動に邁進するチームとなり、留萌青年会議所として守り育てるべき文化を次代に引き継いでいきます。

【いつも、いちばん美しく整える】 ~現場と伝達~ 

 こんな組織を想像してください。机が物の置き場がないほど散らかっている。床にゴミが転がっている。会議の資料がすべて揃っていない。資料が見やすくない。必要な書類や画像・動画がすぐ手に入らない。先の予定がわからない。活動に取り組む会員に主体性がなく、こなし作業になっている。
組織は人、モノ、お金、情報が動くことにより活性化します。総務の大切な役割はその動きを妨げるものを事前に取り除き、組織のあるべき姿や蓄積されている資源を見える化して、会員の活動しやすい環境を整えることです。
 活動環境が現場や活動を取り巻く状況に合わせて進化し、会員間で切磋琢磨する環境が開かれ、会員一人ひとりのモチベーションが高まり、会員間の豊かなコミュニケーションが充実することで、活動を着実に成果に結びつけ、組織を活性化させます。

【誰に何をいちばん知ってほしいかを突き詰める】 ~物語と時機~ 

 マチづくりに関わる団体として、人々は留萌青年会議所にどれだけ明確なイメージを持っているでしょうか。現状、人々が当会とつながる手段はホームページ、フェイスブック、広報誌、会員との直接的な交流、例会事業への参加が主なものです。現在、人々が毎日接する情報入手の手段は多様化、細分化しており、デジタルメディアが発展した情報過多社会の中では情報自体が短時間で消費され埋もれてしまう傾向にあります。一方、ソーシャルメディアの普及により、表現手法や接触頻度の自由度が増し、計画的にストーリー性を持ってメッセージを伝えることで、組織を深く知っていただくこともできます。広報の大切な役割は利害関係者に正しくかつ明確な情報を伝え、今後も活動を続けていく良好な関係を築くことです。当会の利害関係者は大きく分けて支援者、協力者(OB、各地LOM含む)、会員(所属企業、家族を含む)、留萌市民、行政の5つです。受け取る人の立場になって、内容を厳選し、伝達手段を選び、表現を工夫することが必要になります。
 利害関係者と親密で強固な関係性を築き、正しくかつ明確な情報が伝播し、活動の幅が新たに広がることで、留萌青年会議所という看板への信頼を高め、世の中に広げていきます。

【いちばん住み暮らしたいマチ留萌をつくる】 ~知性と情熱~ 

 留萌市も過疎化、少子高齢化、雇用、農業や漁業の後継者不足など、日本の多くの農山漁村地と同じ問題を抱えています。その中でも一番深刻なのは、経済活動や社会活動の中心的な役割を果たす生産年齢人口(15歳から64歳の人口)の減少です。留萌市で2000年、全人口の67.2%を占め、9,647人いた生産年齢人口は2040年には全人口の43%に満たない4,962人になると予想されています。生産年齢人口は稼ぎ手であると同時に、消費の担い手でもあるので、経済成長率が鈍化するともに税収が減少し、都市部との経済格差が拡大することが想定されています。
 その一方で、若い世代を中心に都市部から地方都市に移住しようとする田園回帰の潮流が高まり、農山漁村への定住願望者の割合は増加しています。また、その傾向は出身地が地方の方、または一時的に地方に居住している人の方が高いです。他都市でキャリアを積んだ留萌出身者や他都市出身者が生産年齢人口として留萌に流入すれば、既存の地域経済やコミュニティに先入観をもたない外の視点や経験から見直し、地域を創造的に再構築する機会を与えてくれます。
 都市部で働いていた人材が地元企業へ入り、都市部から生産年齢人口流入による稼ぎ手と消費の担い手が増えるため、新しい視点やニーズをもとに新しいサービスや商品が生み出され、後継者不足で悩んでいる老舗企業の事業継承の可能性も生まれることで、地域経済が活性化します。留萌のマチ全体で移住者を受け入れる体制をつくるため、既存の生活者も留萌の魅力を再確認する機会ができ、地元への誇りと自信が高まることで、留萌にすでに留萌に住んでいる人にとっても、これから移り住む人にとっても、いちばん住み暮らしたいマチ留萌を実現します。

【いちばんの基本運動として会員拡大を実現する】 ~行動と情報~ 

 留萌市の明るい豊かな社会の実現に向けて今後も力強い運動や事業を展開していくためには、同じ志を持つ次の世代を担う仲間を集め、より大きな運動体を形成していくことが必要です。留萌青年会議所は2018年には2名の会員拡大に成功しました。今後も組織的に拡大運動を進め、着実に候補者を広げ会員を増やしていく施策が必要です。青年会議所の事業内容はマチづくりを通した人づくりであり、会員を拡大し続けることは運動体の発展にとって最優先課題となります。
 諸先輩が紡いできた留萌のマチに対する強い情熱を伝播させるために、新陳代謝を繰り返しながら、多様性ある個性が共鳴し、切磋琢磨し続ける組織としての価値を高め、優れたリーダーシップを発揮し、地域の問題に勇猛果敢に挑戦するマチの担い手を輩出し続けます。

【留萌であなたをいちばん頼りにしている】 ~思慮と即行~

 

 留萌青年会議所に入って、あなたがいちばん変わったのはどのようなことでしょうか。留萌青年会議所の大きなミッションは、留萌を良くする人財として会員に成長する機会を与え続けることです。人は自分よりも高いレベルや違う価値観のものを知ったとき、向上心や好奇心が芽生え、理想と自分の現状の差を埋めようとする行動によって成長します。
 経済が成熟し、物事が刻々と多様に移り変わっていく時代の中で、マチの人財に求められるのは、留萌の変わっていく姿を予見しつつ、それに対応する手を自ら考え打っていくことです。その手を考えるには他地域の事例を知るだけでは足りず、地域内外の情報を組み合わせて、独自の切り口から問題を見る資質が必要となります。その手を打っていくには明確な目標を立て、具体的な行動に落とし込み、自信を持ってその実行を日々重ねる資質や信念と熱意を持って人を巻き込み、機敏に即断即行できる実行力が必要となります。
 留萌青年会議所でマチづくりに真摯に取り組む仲間や協力者と高い志を共にし、狭い視野で自らの手の届くことをやり遂げることに必死だった青年に、マチの未来を考え、行動を起こす主体者としての責任と覚悟が芽生えることで、思考が深く、行動がすばやく、思いやりが強い人財へと会員が成長し、それがマチへの投資となり、留萌を明るく豊かにする原動力となります。

【日本でいちばん進化した音楽合宿のマチ留萌をつくる】 ~原点と付加~

 留萌青年会議所は2014年より交流人口の拡大を図り、「音楽合宿のまち 留萌」を目指し音楽合宿誘致事業を展開し、本年で6年目を迎えます。年を重ねるにつれ交流人口が右肩上がりで拡大し、経済面、文化面、施設利活用、地域コミュニティ創造、地域間交流、青少年健全育成などの効果を生み出しています。また、音楽合宿経験者が高校卒業後、留萌市内の企業に就職するなど雇用効果も生み出しています。
 しかしながら、導入期を終え、成長期に差し掛かった今だからこその課題も浮き彫りになっています。例えば、拡大し続ける需要に応えるだけの運営母体が整っていない、立ち上げ時の会員が卒業し、交流人口を拡大することの目的意識が薄れ、音楽合宿を受け入れることが目的化している、事業の中長期的な成長ビジョンを示せていない、などです。立上げ時の挑戦する精神を呼び戻しながら、留萌の音楽合宿の価値を高め、進化させていく必要があります。
 留萌の音楽合宿のさらなる交流人口の拡大を実現するために、世代や専門分野の垣根を超えて音楽合宿を通した交流が促進されることで、人がつながり、地域資源が利活用され、新たな地域活性化の効果を生み出します。

【結びに】

 2019年度、留萌青年会議所に身を置き、行動したあなたは留萌に必要な人財として必ず成長します。人は自分一人の力で生きているのはなく、先人の蓄え、自然の恵み、他の人々の支えによって生かされています。40歳までの限りあるときに自分の枠外にあるものを積極的に知り、新たな視点、視野、視座から自分を想い、今を想い、留萌を想うことで、留萌のため、人のために尽くすことができるあなたになれます。青年として高い志のもと、留萌における自身の役割や使命を感じ、英知と勇気と情熱を持って物事を遂行できる人になれます。留萌でいちばんあなたを頼りにしています。この場所はそんな人財が育ち成長できる留萌の受け皿でありたいです。伝統ある留萌青年会議所の会員であることに責任と誇りを持ち、未来に向けて覚悟と行動を持って、自己、この組織、この地域を磨きましょう。

あなたが

「いちばん」住みたい場所で
「いちばん」頼りにできる仲間と
「いちばん」今、すべきことを

しましょう。

その先にはきっと見たことのない景色が広がっています。
それをみんなで一緒に見ましょう。
その未体験領域をともに楽しみましょう。
そして行けるところまで行きましょう。

あなたにとっても、わたしにとっても
いちばん愛すべき留萌の未来を
今、切り拓いて行きましょう。

 

一般社団法人 留萌青年会議所

 〒077‐0041 留萌市明元町6丁目72番地

TEL 0164‐43-0099

  FAX 0164-43-8384

© Junior Chamber International RUMOI . All Rights Reserved

  • facebook
  • YouTubeの - ホワイト丸
This site was designed with the
.com
website builder. Create your website today.
Start Now